ストーリー 第9話「誓い」
奉公人たちとの乱闘で不意を突かれ意識を失ったトルフィン。そのさなかに見た夢に現れたのは父トールズと仇敵アシェラッドであった。彼らは今のトルフィンを見て何を思い何を語るのか。
(公式サイトから引用)
MALでの9話の評価
redditの反応 353
暴力反対をテーマとする作品は多い。若者向けには特に。
しかし、逆説的にヒーローが悪に激しく立ち向かうテーマと並列されるものが多いよな。
そのせいで、メッセージがやや不明瞭になることも多い。
”暴力は悪いこと” 一見シンプルなテーマだ。
子供っぽくすら感じるが、この作品はそこに多くのニュアンスを含んで取り組んでいる。
何故なら、現実では暴力が絶対に必要となる場面が少なくないからだ。
完全な平和主義は全く実用的ではない。もっとはっきり言ってしまえば、あるいは底意地の悪いことを言ってしまえば、暴力は時に気持ちがいい。
前回トルフィンがあの男をぶん殴ったのを見た時、爽快感を感じずにいるのは難しい。
エイナルだってそうだった。
しかし、それは何故だろうか?
何故なら、トルフィンは客観的に見て正しい側にいたからだ。
つまらない理由で麦畑をダメにした偏狭なクズ男は、客観的に見て悪だ。むかつく面を殴って何が悪い?
だがその行動を分析した時、あのパンチは正当防衛ではない。
理解できるが、許されてしかるべきだが、”カッとなってやった”だ。
状況の解決に結びつかない、不必要な暴力であったことは否定できないだろう。
あのパンチをトルフィンの変身の切っ掛けに、父の教えがようやく結晶化し、かっちり嵌るきっかけに使うところが、ヴィンランドサガが他と違うところだ。
無実の被害者が暴力の標的にされているところを指さして、その暴力を非難するのはとても容易い。
だが、不当な目に遭った主人公の怒りの拳が、当然の報いと言える相手の顔面に突き刺さるのを指さして、同じことをする。
よほど洗練されてないと出来る事じゃない。
It’s good shit, man.
redditの反応 110
人類の歴史の中でも最も暗黒な時代を舞台に、これだけポジティブなメッセージを届けるなんて、作者は凄い。
アンチ暴力のメッセージは一話からあったけど、いつも成熟した方法でそれを提供してくれるから、褒めるしかないな。
redditの反応 93
パテールはいい奴だ。
トルフィンとエイナルは彼がいてくれて良かったね。
↓
redditの反応 51
エイナルはグレートな兄弟。
しかし、パテールは絶対に後ろにいて欲しい男だ。
redditの反応 53
これだけアクションと暴力に時間を費やし、多くの殺しをしてきた主人公が結果と暴力のむなしさを受け止め、真人間に変わる決意をする。
これってすごいことだ。あとパテール有能。
redditの反応 13
最初振り払おうとしたけど、(夢の中の想像の)アシェラッドに言われて、そのまま崖を昇ろうとするシーンが好き。
トルフィンは最初ただ忘れたかったんだろうけど、アシェラッドはそれでは不十分だと知っていた。
覚えていれば繰り返さない。今度はもっとましにやれる。
redditの反応 330
夢の中だったとしても、アシェラッドの存在には心を奪われてしまうな。彼が恋しかった。
トルフィンがようやく生まれ変わりと暴力との決別を実感する回。
もう死んだ目じゃないし、目的を持って輝いてるぞ。
最後のショットが本当に好き。ただ土をならしているだけのシーンだけど、これほど農業が偉大に感じられたことはない!
ケティルにパテールのような信頼できる男がいて良かった。
ケティルがどちらかと言うと弱腰なのは知ってるけど、パテールみたいな側近がいれば厳しい選択も取りやすい。
redditの反応
トルフィンの夢の中での、アシェラッドとトールズの立場の対比が好き。
トルフィンが父と同じ真の戦士の道を歩み始めて嬉しい。平和と非暴力の道を歩くには、ものすごい力が必要だろう。
生まれ変わったトルフィンが次に何をするのか楽しみだ。
redditの反応 63
夢の中だったとしても、メッセージも言葉もアシェラッドの存在自体もとても真実に感じた。
つまりそれは真実なんだ。少なくともトルフィンにとってはその必要があった。
夢の最初はちょっと愉快だったな。過去に囚われてない自由な彼だったからね。
redditの反応 105
想像のヴァルハラのシーンが好き。
けど、なにより一番好きなショットは地面に引っ張られるトルフィンとトールズの一枚だな。トルフィンと同じ経験をしてきたことを示してる、劇的な一枚。
ただ付き合い方が違う。彼は後悔と共に受け入れてるんだよね。
最初の数話を思い出させる会話のことは言うまでもない。ホーリーヘル。
ピークフィクション。
redditの反応 204
人生で最も憎んでいた男から、夢でポジティブなメッセージを受け取るのはとてもシュール。
トルフィンは本当に恨みから卒業したんだな。
↓
redditの反応 128
アシェラッドはいつだってトルフィンの二人目の父だったから。
最後の瞬間、彼自身も尊敬する父のようになれとトルフィンに諭した通りだよ。
↓
redditの反応
アシェダッド
redditの反応 50
過ちの重荷を背負ったまま昇るメタファーが好き。過去を忘れて生きるな。過ちから学んで生きろ。
とても美しい。
redditの反応 99
今週は良いtatakaeウィークだった。
redditの反応 114
真の戦士になれ。トルフィン!
I’m crying bruh 😭
redditの反応 24
本当に?本当に非戦を誓うだって?
あれを見た後だと無理もないけど、本当に守れるのだろうか?
トルフィンとエイナルが罰を受けなくて嬉しいけど、あのアホどもの妨害はこれで終わりとはいかなそう。
証拠を見つけ出したパテールは真の友。
redditの反応 135
今回がファームランドサガが素晴らしい章である証拠。
アクションではなく、トルフィンの成長がその理由だ。
ピークシネマ。
redditの反応 61
”お前に敵などいない。誰にも敵などいないんだ”
このセリフを聞くたびにちょっと泣いてしまう。
友人の一人は大した台詞じゃないと言うが、一話でのこのセリフがシリーズを通して意味を持つことが凄いんだよ。
今回、トルフィンはついにそれを思いだした。そしてその意味を理解したんだ。
redditの反応
ピークランドサガ。
こいつが私のアニメオブザイヤーだ。
MALの反応
もっとも期待していたエピソードが公開。
アシェラッド、ビョルン、トールズを又見れて嬉しい。死んでからも彼等はトルフィンに生き方を教えてくれるんだな。
あんな風に感情的なトルフィンを見るのはとても悲しい。
MALの反応
美しい。ことばがない。トルフィンの夢は完ぺきだった。
MALの反応
トルフィンの想像力凄い lmao
冗談はさておき…、アシェラッドは単純に素晴らしく描写された悪役の一人だな。グレートエピソード。
MALの反応
とても心が締め付けられるエピソードだった。
MALの反応
アメージングなファームランドサガエピソード。
アシェラッドにまたあえて興奮した。
やはりこの男は🐐
MALの反応
とても素晴らしいエピソード。そして相応しいエンディングだった。
引用:reddit, MAL
MALスコアは8.73。
物凄く絶賛されていた印象。アシェラッドの再登場を喜ぶ反応も多かったです。
この作品は特に、一期からの積み重ねに感心する反応が目立ってますね。
コメント
本当の戦士とは、何を意味するのか?
問題を解決する手段として、最も簡単なのは暴力だ。
対立する相手が消えてなくなれば問題は解決する。
本当の戦士とは、「最も困難な戦いに挑む者」と自分は結論付けた。
これは日本の武道の究極の目標でもある。
確かに物凄くうまいな。
非戦や不殺を誓う作品はそこそこあるけれど、やり返して当然な状況を見せつつ、それが何も解決しないことも示唆してみせる。
現実はさらに理不尽だけど、こうした考え自体は必要なもの。
作者そこまで深く考えてるんか?
結果としてたまたまそう見えるだけでは
どうか原作や作者コメントを読んでみてください
飄々とした言説の中に深い信念が伺えます
作者の意図しない解釈がされるのもまたいい作品だと思うなあ
そう初めから意図しておかないと目が覚めた後涙を流すまで反省するって描かないやろ
元々はこの農場編から描くはずだったし、最新刊でのこのワンシーンが描きたかった、という言葉の通り、長い伏線を描くに至った作者の胆力と構成がすごい。
派手なアクションやスカッとさせる暴力サービスシーンをもっと前面に出した方が商売としても成功するだろうに。
進撃の巨人の作者の方との対談でも、出力の仕方は違えど、お互い理解できてて考え方は似てそうに思えた。
武・武道の目標としては「無敵」と言うのは、正しい
しかし、世の中には、消して無くさねばならぬ悪・敵もいる
源氏にとっての平氏
徳川にとっての豊臣
とかね
「武」の文字は矛を止めると書くが、「政」の文字は「正」に「ボクッ」と言う人を叩く擬音で構成されている
トルフィン達が「武」では無く「政」に救われていると言う事実から目を逸らすべきでは無い
この物語でも「武」に生きたものは皆死んで行く訳だから
>「ボクッ」と言う人を叩く擬音で構成されている
ええー、うせやろ?
と思ってググってみたらホンマやった
ここは勉強になるインターネッツでつねw
トルフィンの声優の演技が凄すぎた。
「BLM支持者の暴力は差別に抗議するためのものだから正義」とかほざいてるアメリカには作れないストーリーやな
ハリウッドでも、中世の道化師みたいなくだらない煽りで暴力を生んで、
あらゆる暴力を許さないといいながら、実際にはアメリカは暴力にあふれまくってるわけだし、
しょうもない格闘界で、花束投げつけた失礼なおっさんが、
アメリカに謝罪しにいったら、もみくちゃにされて小突かれてかえってきたからなw
あらゆる暴力を許さないというのは、どんなウソツキでも、@人鬼でも、いうだけならいえるしね。
結局、ヒーローがなぐったら喝采はおきるわけだしね。
この作品も、これで暴力がきえるわけでもなく、苦難がつづくいばらの道を描くわけだが・・・
まぁその過去の歴史モチーフのフィクションの延長上の現代で、あふれてるわけだけどね(皮肉)
夢にみたようなパラダイスじゃなくて
地獄のような様相のバルハラって描写なんだろうけど
殺し合いが大好きな奴らが楽しそうに笑いながら
永遠に殺し合いつづけられるって そいつらにとっては普通に天国なんじゃねのw
やりたくないけど殺し合いしなきゃいけないみたいな感じじゃないと地獄じゃないよね
ヴァルハラじゃなくて現し世だってアシェラッドが言ってたろ
地獄は地獄でも修羅道(界)の描写なんだろうな
楽しそうに笑っているように見えて苦しみと怒りで争い続ける世界
楽しんでるんじゃなくて、狂ってるんだと思うよ
ビョルンだって、キノコ食って正気を失ってる時と同じだったでしょ
どう説明すれば説得力を持つのか解らないし、別に作中の人物みたいに戦士だった訳でもないんだけれど、荒んだ状況、殺伐とした状況が好きな奴らが集まって出来た世界では、まさしく劇中で表現された通りの世界になっていくんだよ。それがどんなに小さな世界でも、向かう先はいつも同じ
みんな混沌が大好きで、それによって誰が傷つくとか無頓着で、そのくせ自分が傷つくと一丁前に痛がって怒り狂う。最終的にはそれを誇るようになるし、そんな価値観が醸成する世界はまさしく「自分以外全員敵」でしかない。幸村誠は、本当に不思議な洞察力がある漫画家だと思う
こんな所でしか生きていけないとは思ったけれど、天国だなんて思ったことは無かったよ